芝生だけでは味気ないと思い始めた私は「上野ファーム」を見学してきました。我が家でも芝生に「バラ」や「宿根草」を植えてみたいとは思いますが、今までガーデニングに縁のなかった私は悩んでいました。
(2012.6.17上野ファームにて撮影)
6月下旬でしたが芝生は密度も高く絶好調です。その中でもひときわ目立つ輝くような黄緑色の芝!
(2012.7.2撮影)
違う種類もしくは新芽だろうと大事に思っていました。しかし『スズメノカタビラ』の魔の手はゆっくりと忍び寄っていました。私がそのことに気が付くのは2年後です。『スズメノカタビラ』の話はまたの機会にします。
話を戻して、週末に水やりを終えて芝生に見惚れていると子供たちの声がしてきました。小学校低学年の5人くらいのグループが近付いて来ます。
子供1「どこでサッカーやる?」
子供2「ここでいいんじゃねー」
私「ちょっ…。」声を掛けそうになりましたが一旦こらえます。
子供3「〇〇公園にしようぜ」
私「ほっ」
きっと何人かの子供たちは空き地だと思っています。ウッドフェンスがあるので空気を読んだ子が公園に誘導してくれたのでしょう。このままではいつか子供たちが入ってくる!背中を押された形になりますが「バラ」や「宿根草」を育てる覚悟ができました。
勢いだけの見切り発車なのでレイアウトは考えていませんでしたが「上野ファーム」や「バラ愛好家のガーデンスタイル [ 別冊家庭画報 ]」を見習ってレンガなどで囲いをせずにバラや「宿根草」を植えることにしました。
「バラ」を植えるには50センチ×50センチの穴を掘る必要があります。そして掘り返した土とバラの用土を混ぜて底には肥料を入れて植え付けると書いてありました。植えてしばらくは支柱で支える必要もあります。
まずは「バラ」を植える予定の場所に50センチ×50センチの穴を掘ります。これがかなり大変でした。芝生の下の黒土は10センチほどしかなく(今思えば業者さんの手抜きでしょうか)重機で踏み固められているのか30センチくらいはカッチカチでした。ヒーヒー良いながら何とか50センチ×50センチの穴を3カ所掘りました。
「バラ」も水はけが重要だと書いていたので確認のためにバケツに水を汲んできて掘った穴に一気に水を入れます。土の柔らかかった穴は水はけが良かったのですが、土の硬かった残りの2つは10分経っても水が減りません。
仕方が無いので水の入った状態で更に掘り進めました。2つ目の穴はラッキーなことに10センチほど掘ったところで柔らかい層に到達し水はけが良くなりました。
残りの一つは…90センチは掘りました。深いし硬いしで、とてもじゃないですが50センチの直径では掘り進められませんでした。最後の方は深くて足が入らないので手だけで何とか20センチくらいの直径で若干柔らかめの層に到達させました。水はけを確認してみると10分くらいで何とか半分減る程度なのであまり良いわけではなさそうです。それでも水が減らないわけではないので良しとしました。
わかったことは庭の南東側は粘土質の固い水はけの悪い土で北西に向かって水はけの良い柔らかい土に変化していました。そして芝生の下は踏み固められていて水はけが良いとは言えない状態です。
(2012.7.2撮影)
「バラ」以外にも「宿根草」を植えたかったので芝生の中にアイランドを作ります。ついでに水はけの改善に一役かって貰うことにしました。
「バラ」を植える穴は70センチまで掘り、その周りを囲むように50センチくらいの深さで緩い勾配付けてアイランド部分を掘りました。芝生の上を溢れた水は水はけの良いアイランドに集まり更に溢れた水は「バラ」の穴に集まって水はけの良い層に浸透して過剰な水分を取り除く作戦です。効果がどれほどあるかわかりませんが無いよりマシじゃないかと思います。
本来ならば芝生の下に1メートルくらいの穴を掘って砕石を入れて簡易的な浸透桝らしきものを作ればもっと良かったのですが当時そこまで考え付きませんでした。
「バラ」に使う土は、掘り返した土:「バラ用の土」:「中粒の赤玉土」を1:1:0.5で良く混ぜ合わせて使いました。アイランド部分には掘り返した土とガーデニング用の「培養土」を2:1で混ぜ合わせ、アイランドの表層10センチは培養土のみとしました。
(2012.7.2撮影)
「バラ」と「宿根草」を定植したのは6月下旬だったのですでに夏の暑さです。植え付けるには時期的にあまり良くないと思い地温が上がり過ぎない様にアイランドの表面すべてをバークチップでマルチングすることにしました。効果があったかは不明です。